茶畑からの文化伝承

Diary

画像: 手摘み玉露

手摘み玉露

2018年05月15日

写真は今年の玉露の手摘みの様子です。

玉露と言えば緑色の水色(ずいしょく)のお茶を思い浮かべますが、この玉露はちょっと違います。水色は薄く金色透明(きんしょくとうめい)。

被覆栽培により遮光して育った芽は光合成をしようと爆発的にクロロフィルを増やし緑色の濃いお茶ができ上がります。ところがこの玉露はより遮光率を高めて芽を育てているためクロロフィルは減少、またセルロース(葉の繊維質)もしっかり育て上げられているため水色が出にくいことが考えられます。

葉の細胞とセルロースの両方が豊富なお茶の葉は理想的です。



成分も豊富なため味わいもしっかりあり、なおかつ水色が出にくい。理想の茶の色と言われる金色透明のお茶になります。

一般的な玉露は、化学肥料が多使用されその分農薬も多く使われます。 植物の生命活動である光合成を妨げてしまうために、玉露の栽培方法は非常にお茶の樹を痛めます。樹は弱ってしまうので、たくさん化学肥料が投与されるわけです。

それを有機栽培で、化学肥料も農薬も使用せずに育て上げるのは至難の技。よっぽど強くて丈夫な茶の樹を育てなければできません。 セルロースがしっかりしていると害虫被害に遭いにくくなります。

農薬を使わない分セルロースの育成も大事なことなのです。それができているからこその金色透明の玉露「すいめい」。

いよいよ2018年産が仕上がって参りました!





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