茶畑からの文化伝承

Diary

画像: 茶の有機栽培推進会議

茶の有機栽培推進会議

2018年01月28日

1/26農水省の講堂で行われた「茶の有機栽培促進会議」。

多くの茶業者が集まりました。
残念ながら日本茶の国内需要は低下していますが、海外輸出は伸びています。EUでも日本茶の輸出量は増加。しかしEUは残留農薬基準が厳しく、日本茶業界としてはそれに対応しきれていないのが現状です。

日本の厚労省が定める「残留農薬」の数値は、EU基準の残留農薬検査では残留農薬がたくさん検出されてしまうほど日本のお茶の基準値は設定が甘いことをご存知でしょうか。

ですから日本茶の輸出拡大に向けて、EU基準をクリアできる有機栽培茶の生産が重要であると、このような有機栽培促進会議が開催されているわけです。

配布された資料の中から、まずはお茶の情勢についてご紹介したいと思います。

お茶の生産動向
栽培面積は緩やかに減少。生産量については近年は8万トンで推移。茶農家の経営面積は規模拡大が進んでいる。茶農家の数は減少。

平成27年の農家数は、平成12年の53,687軒の4割以下の20,144軒に減少。半分以上が茶農家をやめてしまっています。

お茶の輸出入の動向
お茶の輸出量はアメリカを中心に10年回で約3倍に増加。平成29年度の輸出額は前年度比で26%増加。EU向け輸出量は5年間で2倍以上に増加。

現在、有機認証茶は日本茶の国内総生産量の約3%です。農水省では有機栽培への転換を支援するための助成などを強化していく方針です。

是非、日本茶全体が安全な有機栽培へ向かうことを願う次第ですが、私たちのように長年有機認証料を負担してきた農業者への支援も考えて欲しいと思うところでした。



ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内
Powered by おちゃのこネット