農薬や化学肥料を使用しないおいしくて栄養価の高い生葉栽培の研究
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2013年9月
Diary:3
2013年09月29日
世界農業遺産に認定された静岡県の茶草場農法。写真は当会のほんやまの有機茶園の茶畑横の茶草場です。草刈り機で草を刈っているところ。

茶草場農法とは、ササやススキなどの茶草と呼ばれる山草を刈り取り、土づくりのために隣接する茶畑に敷き込む伝統的な農法です。「茶草を敷くと良質なお茶ができる」と言われ脈々と受け継がれてきました。

冬の間、茶園に茶草を敷き詰めることによって、土の温度と湿度が保たれ、ふかふかの土壌になります。さらに、毎年茶草刈りで人の手が入る半自然草地が維持されていることで、希少な植物が維持され固有の生物が生息できる環境が守られています。

こうしたお茶の生産と結びついた草地管理とそのことで維持されてきた生物多様性、茶草を利用した文化の継承などが評価され、今回、世界農業遺産に認定されました。

当会の茶畑でも昔から茶草場農法を行っています。
静岡の山のお茶はこのような自然を利用した農法により、おいしいお茶をお届けしてきたのです。やっぱりお茶は静岡です!
2013年09月23日
今年の春に苗木を定植した茶畑です。根が付き秋芽が伸び始めています。

年老いたお茶の樹より若い茶の樹の方が勢いのあるおいしいお茶が採れます。時を見て新しい茶の樹に植え替えていくのですが、これがなかなか大変なこと。お茶の樹木は経済収入になる成木になるまで7年かかります。写真のような植え替えた茶畑はしばらく収入にはなりませんから少しづつ計画的に進めなければなりません。

更に、植える品種選びも重要です。どの品種がここの茶畑に合うか、将来皆様が喜んでくださるであろう品種は何か?味覚にも流行りや時代の流れがありますから、先を見込んで品種を選びます。最近では品種による成分の違いなども注目されています。

何年もかけて育ていくので思い入れが入ります。
そんなことがおいしいお茶ができるひとつの要因なのかもしれませんね。

りょうごうちの有機茶園の期待の後継者が定植したこの茶畑。これから自分のお茶を作り上げていく若き茶職人にどうぞご期待ください。
2013年09月01日
ベトナムの釜炒り製法の緑茶です。ベトナム出張帰りの方にいただきました。

ベトナムでどんな緑茶が作られているのか興味深々で試飲したところ品質の良さに驚かされました。茶農家の皆さんもとても誉めていました。

ベトナムの緑茶もEUなどに輸出されていることは聞いていましたが、この品質のものが出回っているとしたら、日本の緑茶もよっぽど頑張らねばなりません。

このお茶の素性を確認したところ、政府関係の方から入手した現地でも庶民には手の届かないクラスのお茶とか。もちろん無農薬の栽培です。それを聞いて納得。

このお茶の一番の印象は「好感がもてるお茶」ということ。丁寧な作りには人の手を感じさせられ、嫌味のない上品な味わいには品格があり素直に自然の風味が生かされています。農薬や化学肥料を使った栽培では醸し出せません。

好感が持てるお茶。人の心と自然の素晴らしさを形にしたものが、好感を感じさせてくれるのだと思います。当会でもそういうお茶を提供していきたいです。
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