農薬や化学肥料を使用しないおいしくて栄養価の高い生葉栽培の研究
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2021年5月
Diary:3
2021年05月20日

農水省により「みどりの食料システム戦略」が策定され、2050年までに目指す目標が発表されました。

概要は以下の通りです。
1.農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現
2.化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減
3.化学肥料の使用量を30%低減
4.耕地面積に占める有機農業の取組面積を25%、100万haに拡大
5.2030年までに持続可能性に配慮した輸入原材料調達の実現
6.エリートツリー等を林業用苗木の9割以上に拡大
7.ニホンウナギ、クロマグロ等の養殖において人工種苗比率100%を実現 等

詳しくは農林水産省のHPをご覧くださいませ。「みどりの食料システム戦略」の資料もダウンロードできます。

さて、「2050年までに有機農業を25%に拡大」とありますが、現状をご存じですか?

2017年の調べの8ケ国中、日本は最下位のグラフ。

「有機農業をめぐる事情(農林水産省)」の8ページより抜粋
イタリア15.4%
スペイン8.9%
ドイツ8.2%
フランス6.3%
イギリス2.9%
アメリカ0.6%
中国0.6%
日本0.2%

EUでもアメリカでも、2050年までに有機農業を25%に拡大の方針が発表されましたが、最下位の日本は大丈夫?

世界的に取り組まないと、自然環境が危ない状況です。


「みどりの食料システム戦略参考資料」(農林水産省)の22ページ
これは、地球の限外のグラフ。境界を越えると回復不可能な変化が引き起こされる、という中、既に「種の絶命の速度」と「窒素・リン酸の循環」は、境界をはるかに越えてしまっています。

有機栽培の新茶を飲みながら、たまにはこんな資料で、一緒に環境と農業について考えていただけたらうれしいです。

2021年05月10日
新茶は縁起の良い初物のお茶。「新茶を飲むと一年間無病息災で過ごせる」と伝えられてきたのをご存じですか?

お茶の樹は、秋、冬に根にたっぷりと養分を蓄えて新芽を息吹かせますから、一番茶の葉にはおいしさも成分もたっぷりなのです。

さて、今年も各地域産地の新茶が出そろって参りました!茶農家一同、頑張っております。

やいなばの有機茶園の塚本さん。

「新茶を飲んで元気になりましょう!」と言うのは、塚本さんの言葉です。

ほんやまの有機茶園の斉藤さん。

「今年の新茶は早く始まったからてんてこまいだよ。」

すけむねの有機茶園の飯塚さん。

今年は新しいピカピカの蒸し機で茶づくりです。

りょうごうちの岩崎さん。

新茶の収穫が遅い地域産地です。まだまだこれから収穫製造が続きます。

新緑の季節を新茶で体に取り込んで、健康第一で過ごして参りましょう!

2021年05月03日
お手伝いの親族も集まってお茶刈りの1日です。

写真の茶畑の収穫が終わり、次の畑に移動。次はに刈るのはこちらの茶畑↓

美しい新芽が刈られるのを待っています。

その前に・・・

みんなで草取り。一番厄介なのは、茶の樹に絡まるツル性の雑草。手でむしり取っていきます。草刈り機も使います。

除草剤を使わない有機栽培は、お茶刈り前にもひと手間かかります。手間がかかるということは、その分愛着が持てるということ。

これも、おいしさの秘訣なのかもしれませんね。今期のほんやまのお茶、甘みが良好です!

今年は、気温が上昇し、桜も早くて、タケノコも早くて、新茶も早く始まりました。旬ものを好む日本人は、何でも早いものを好みますが、早ければ良いというわけではありません。

やはり、季節に合わせて成長してこそ作物の良さが生かされます。自然環境を守ることは、おいしいものを守るということ。

環境汚染を進行させてしまっている人間が「おいしい、おいしくない」などと言っている場合では無い、と、農業現場では、それほど気象の狂いを感じている今日この頃。

自然界とともに生きるということを、新茶でお伝えできればうれしいです。
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