農薬や化学肥料を使用しないおいしくて栄養価の高い生葉栽培の研究
ホームDiary2018年5月
2018年5月
Diary:3
2018年05月17日
茶農家の皆さん、2018年産の新茶の仕上げと出荷に追われている時期。

写真の手前が「荒茶」です。奥が「仕上げ茶」です。

手前の荒茶には茎の部分(白い棒)が入っていますが、奥の仕上げ茶の写真は茎部が選別され取り除かれているのがわかりますか?

お茶の製造は「製茶工程」と「仕上げ工程」の2段階に分けられます。

原料茶と呼ばれる荒茶までを作る「製茶工程」と、その荒茶を商品に仕上げる「仕上げ工程」です。

仕上げ工程では、茶の茎部を取り除いたり、大きさを揃える選別をしたりした後に、最終的な火入れをして商品のお茶にします。

ちなみに、お茶屋さんは写真手前の状態で茶葉を購入し、それを仕上げて茶商品にしています。日本のほとんどのお茶が栽培する農家と商品化するメーカーに分業化されているわけです。

当会のような栽培からの一貫生産は、とても希少な茶づくりスタイルなのです。

このようなお茶は、自園茶(じえんちゃ)、自園自製(じえんじせい)などと呼ばれています。
自園、自家栽培、自家製造茶の略ですね。

ワインで言えば、メーカーワインとは異なり、ぶどう畑とワイン醸造所を持つ元詰めワイン。シャトーワインと呼ばれるものと同じ一貫生産というわけです。

作り手の個性が光ります!






2018年05月15日

写真は今年の玉露の手摘みの様子です。

玉露と言えば緑色の水色(ずいしょく)のお茶を思い浮かべますが、この玉露はちょっと違います。水色は薄く金色透明(きんしょくとうめい)。

被覆栽培により遮光して育った芽は光合成をしようと爆発的にクロロフィルを増やし緑色の濃いお茶ができ上がります。ところがこの玉露はより遮光率を高めて芽を育てているためクロロフィルは減少、またセルロース(葉の繊維質)もしっかり育て上げられているため水色が出にくいことが考えられます。

葉の細胞とセルロースの両方が豊富なお茶の葉は理想的です。



成分も豊富なため味わいもしっかりあり、なおかつ水色が出にくい。理想の茶の色と言われる金色透明のお茶になります。

一般的な玉露は、化学肥料が多使用されその分農薬も多く使われます。 植物の生命活動である光合成を妨げてしまうために、玉露の栽培方法は非常にお茶の樹を痛めます。樹は弱ってしまうので、たくさん化学肥料が投与されるわけです。

それを有機栽培で、化学肥料も農薬も使用せずに育て上げるのは至難の技。よっぽど強くて丈夫な茶の樹を育てなければできません。 セルロースがしっかりしていると害虫被害に遭いにくくなります。

農薬を使わない分セルロースの育成も大事なことなのです。それができているからこその金色透明の玉露「すいめい」。

いよいよ2018年産が仕上がって参りました!



2018年05月06日
りょうごうちの有機茶園。お天気も良く今日は一家でお茶刈りです。

4人で効率良く作業を進めています。親父の光雄さんと長男はお茶刈りの係り。

長男のお嫁さんはお茶刈り機で刈られた茶の葉が入る袋を持つ係り。

お母さんはお茶刈り機からはずした袋(収穫された生葉が入っています)をトラックで回収する歩道まで運ぶ係。


孫のそら君は、湧水の水溜でヤゴを採って遊んでいました。


美しい新芽の茶畑。りょうごうちの有機茶園の新茶の収穫は始まったばかりです。

今年も山奥からおいしいお茶をお届します!

  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス