農薬や化学肥料を使用しないおいしくて栄養価の高い生葉栽培の研究
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2016年11月07日
秋は様々なお茶のイベントが目白押しです。先月の終わりは世界お茶まつり。11月5~6日は「駿府本山秋のお茶まつり」が開催されていました。

駿府公園内の茶室で本山茶農家のお茶をお菓子付き1席300円で楽しめる企画。農家の皆さんが自慢のお茶を持ち寄り丁寧にお茶をいれくれます。

このイベントに当会の本山(ほんやま)の有機茶園の斉藤さんも参加。自慢の「手摘み玉露」をふるまいました。そろそろ熟成された玉露がおいしい季節です。

秋はお茶がおいしい季節。たまにはゆっくり上級茶を楽しむのもいいですね!

深い味わいと有機栽培ならではの口あたりの良さ。ミネラル主体の施肥管理をしており香気も抜群です。

駿府公園は秋晴れのお天気。大道芸イベントの真っ最中でにぎわっていました。
2016年11月02日

10月27~30日にかけて開催された世界お茶まつり。写真は富士市の手揉み保存会自慢の「天下一」という手揉み製法の茶葉です。

会場には国内外のいろんなお茶が集まる他、セミナーやお茶イベントが盛りだくさんです。

↑これは「黄金みどり」という黄色い新芽の品種です。黄色いお茶の葉が生えてくるなんで珍しい話題の品種です。突然変異だそうですよ。水色もきれいな黄金色でした。


茶農家の皆さんも熱心にいろんなお茶を試飲。皆で感想を言いながら試飲するのは楽しいですね。たくさんお茶を飲んだ1日でした。

2016年09月29日

茶畑の畝間(うねま)にまかれている茶色の粉がわかりますでしょうか?前日にまいたオリジナルの肥料です。

なたね粕、魚粕、醤油粕、乾燥おからなどなど良いものをたくさん配合して発酵させたものです。

有機農業は肥料資材の入手が大変です。環境を考えた有機農業を実践している当会では、食品工場から出る残差など、長年にわたりコツコツ入手先を探してきました。

今では充実の抜群の肥料資材の入手が実現しています。なんといってもこれがおいしさのヒミツです! 買ってくる肥料とは違い手間がかかります。でも良いお茶を作るためなら良いものを使いたいもの。

一生懸命茶栽培に取り組んでおります!


りょうごうちの有機茶園の茶工場前の柿の木です。秋ですね!


山の茶畑には彼岸花。山の茶園は四季折々の表情を見せてくれます。

2016年09月04日

 

「駿河天狗の養生煎茶」の動画ができました!


コチラのページでご覧ください。

 茶づくりに向かう農家の姿勢を感じていただけたら幸いです。


有機茶栽培の勉強会
先日行われた有機茶の栽培技術勉強会。全国の有機系茶園の茶農家仲間が集合。


写真は各茶園の土壌を見ているところ。有機物がちゃんと分解されている土壌になっているかをチェック。


おいしいお茶はまずは何より土づくりから。今回はあえて基本に立ち戻り茶づくりを考えました。やっぱり基礎は大事です。基本に立ち戻ることで新しい気付きができたり、目からウロコだったり・・・。

おいしいお茶を作るために真剣に取り組んでいる勉強会です。

2016年07月10日

いよいよ販売再開!

そして、お知らせです!「駿河天狗の養生煎茶」の動画ができました!


コチラのページでご覧ください。

40年の有機栽培歴、20年の勉強会成果のお茶の背景がご覧ただけます。茶づくりに向かう農家の姿勢を感じていただけたら幸いです。

養生煎茶は夏にもおすすめ! お客様のお声を聞くと「急須でいれて冷ますのがおいしい!」とおっしゃいます。皆さん6~8煎くらいをいれて作りためて冷まして冷やしているそうです。

「朝、作っておいたら孫が来て全部飲まれちゃった!」「お前、お茶が好きなのか?」「おじいちゃん。このお茶おいしいよ」というエピソードもいただきました!

「テレビで水でいれる方法をやっていてね。このお茶でいれたら本当においしかった!」とのお声も。急須に小さじ3杯のたっぷりの茶葉をれ、100mlの比較的少量の水を注ぎます。5分待ってからグラスに注ぎます。

緑茶は夏バテ防止にもおすすめの飲み物です。これからの季節、養生煎茶でどうぞご自愛くださいませ。

2016年06月17日
金色透明(きんしょくとうめい)の玉露です。

玉露と言えば通常は濃い水色を思い浮かべると思います。玉露は遮光をして直射日光を遮り育てます。そのため茶の樹は光合成をしようと爆発的にクロロフィルを増やします。

ですから玉露の生葉は濃い緑色をしており作られたお茶の水色は濃いのが通常です。

ところが当会の玉露の水色はうすい色です。でもしっかりと濃厚な甘みや味わいがあります。

昔から理想の茶の色は「金色透明」と言われ、薄い水色で味や香りが濃いお茶です。これを有機栽培で実現!というより、有機栽培でなければできないのかもしれません。

水色が薄いということは茶の葉のセルロース(繊維質)がしっかりできているということです。だから水色が出ない。またセルロースがしっかりしているということは病害虫に強い葉になっているということ。葉のセルロースがしっかりできて害虫から葉を守ります。

なおかつ葉の中に豊富な成分がふくまれた細胞がしっかり作られて薄い水色で濃厚な味わいのお茶ができます。

一般的に玉露は化学肥料を多く使い被覆をして甘く柔らかい葉を育てます。セルロースは少なく病害虫に弱いため農薬も多く使われます。

そのような栽培とは根本的に考え方の違う当会の有機玉露。30年以上の年月を経て、ようやく「金色透明」の水色で濃厚で甘美な味わいの玉露をお届けできる品質になっております。
2016年05月30日
もう新茶はお召し上がりになりましたか?「新茶を飲むと一年間無病息災で過ごせる」という諺があります。勢いのある新芽のエネルギーをいただく新茶。新緑のこの時期に元気になれるような香りです。

当会の4地域産地のお茶は大きく分けると2つのタイプに分かれます。伝統本来の「普通蒸し系」と近代製法の「深蒸し系」です。

写真の上部が伝統本来の普通蒸し系。山吹色の水色が特徴です。

写真の下部が深蒸し系。濃い緑色の水色が特徴です。

収穫されたお茶の生葉は最初に蒸してから製茶されていきますが、この蒸す時間により完成するお茶の個性が大きく異なってくるのです。

更に「普通蒸し系」の中でも「ほんやまの煎茶」は20秒ほど。「りょうごうちの煎茶」は30~40秒ほど。

「深蒸し系」の中でも「深蒸し煎茶」は120秒ほど。「濃い蒸し煎茶」は160秒ほど。

このように地域産地により異なる製法がとられ当会では4つの個性をお届けしています。


昔ながらのお茶がお好きな方は「ほんやま煎茶」か「りょうごうち煎茶」をどうぞ!

深蒸し茶がお好きな方は「深蒸し煎茶」か「濃い蒸し煎茶」をどうぞ!








2016年05月16日
りょうごうちの有機茶園はただ今新茶真っ盛り。当会の中で一番収穫の時期が遅い茶園です。

写真は、収穫した茶葉が蒸し機から出てきたところ。コンベアで流れて次の工程に移っていきます。

日本の緑茶は「蒸し製法」。蒸すことで生葉の酵素発酵を止めて畑の緑をそのままお茶にしています。これは世界的にも珍しい製法です。

世界的にはウーロン茶や紅茶のように発酵させて作るお茶が多いのですが、鮮度を好む日本人は畑の緑の新鮮さを生かしたお茶を考えたのでしょうね。その緑の旬の香りが楽しめるお茶が「新茶」です。

今年の出来栄えも上々です。自然の霧が直射日光を遮りさわやかな香気が育る山のお茶をどうぞお楽しみください。
2016年05月09日
写真はほんやまの茶園のお茶刈り風景です。今は新茶真っ盛り。一生懸命収穫製造に励んでいます。

今年は全く霜の被害もなく順調に生育が進みました。特に今年は香気の良いお茶が採れています。「良かったね!」と言いながら、一気に生育が進んだ分、収穫は少し焦り気味。

1日でできる収穫製造量には限界がありますので、あとあと収穫する芽が伸びすぎてしまわないうちに収穫しなければなりません。

自然相手なので仕方のないことですが、この収穫時期に合間、合間に降る雨にもヤキモキしています。

葉が濡れていると、製造の最初の工程である「蒸し」がうまくできません。だから雨の日はお茶刈りができません、雨がやみ葉が乾いてから収穫して製茶します。


茶農家にって新茶どきは期待いっぱいのワクワクの時。でも心配のドキドキもいっぱいです。

※ほんやまの斉藤さんのお茶のファンの皆様へ/昨年は火災により大変ご迷惑とご心配をおかけいたしました。斉藤さんは元気に新茶に励んでいます。斉藤さんの最高級ランクの煎茶「せいふう」の出来栄えは抜群!今期は特に香気が強いです!
2016年04月24日
ほんやまの有機茶園では玉露の被覆が始まりました。だんだん遮光率を高め、30日以上被覆をします。

玉露は遮光をして直射日光を遮り、甘く柔らかい芽に育てます。直射日光を遮るということは、作物の生命活動である光合成を妨げることですから、お茶の樹には大きな負担がかかります。玉露の栽培をするとお茶の樹が痛むというのはそういうことです。

ですから通常はたくさん化学肥料を与えます。玉露の甘い葉にはたくさん虫が付きますからたくさん農薬を使います。

それを当会では農薬や化学肥料を一切使用せずに、しかも品質の良い玉露を栽培するのですから、いかに丈夫なお茶の樹を育てているか!他にはない有機玉露をですヨ!

今年も口の中に広がる何ともいえない旨みと甘味が待ち遠しいです。
玉露は5月の終わり~6月はじめに完成する予定です。

どうぞお楽しみに!

2016年04月11日
写真は4月12日のほんやまの有機茶園。茶畑がうっすら新芽のきみどり色に染まっています。新茶を控え茶農家の皆さんはどことなくソワソワ。一年間、丹精を込めて世話をして迎える新茶ですから、茶農家にとってはそれはそれは心待ちの楽しみです。

新芽の伸び具合は例年並みで順調です。じっくりと伸びていますから「今年の新茶も期待が持てるね。」と話したところ。新芽の糖度もとても高いそうです。

収穫を迎えるまで日々の天候が気になる毎日。茶工場の掃除や機械の点検に追われながら新茶に向けて気持ちが高まります。
2016年03月14日
写真はお茶の検証風景。

何を検証しているかというとお茶の火入れの違いです。同じ茶葉で何通りかの火入れを行いどう違うのかを官能検査。

仕上げの火入れはお茶の味わいや風味を最終的に決める大事な工程です。

当会では手揉み茶の勉強会も行っていますので、今回はほいろを使った火入れも試してみました。機械揉みした茶葉をほいろで火入れをして、機械で火入れをしたものと比較。

ほいろで火入れをすると低い温度でじっくり火が通りまろやかさが増します。
いつもと異なる仕上がり具合がおもしろかったです。

当会では常に様々なアイデアを出し合いおいしいお茶づくりを追求しています。茶づくりは奥が深く興味は尽きません。
2016年02月29日
先日らでぃっしゅぼーやさんの本社でお茶講座「お茶いれのお稽古」を開催しました。

おいしいお茶の3つの基本。「良い茶葉」「良い水」「良い急須」。お話しはここから始まります。

日頃のお茶いれもちょっとした理解からコツが身について行きます。おいしいお茶いれはまず茶葉の性質を知ることからでしょうか。

なぜお茶は「熱い湯でいれてはダメ」と言われるのでしょう。それは苦くなってしまうから。ここまではご存じの方が多いですね。でも、茶葉には熱湯でいれても抽出時間をおかずにさっといれれば苦味が出ないという性質があります。

一煎めをいれた後に急須のフタをずらしておきましょう、と言うのは二煎めをおいしく入れるポイントですが、これは茶葉の蒸れを防ぐことで次のお茶がおいしくはいる、という意味です。つまり茶葉は蒸らさない方がおいしくいれられる、ということ。

だからおいしさを追求した本格的なお茶いれでは急須のフタは使いません。フタをすると茶葉が蒸れてしまいますから。

このように茶葉の性質への理解を深めていくことでお茶いれのコツがわかってきます。当会では「茶術」と呼んでいるお茶いれ技術。あまり講座はやりませんがとても良い講座になりました。もっと開催して欲しいという声もいただき、今後に向けて開催の機会を考えてみようと思っています。
2016年02月07日
昨年から始めた手揉み茶の勉強会。今回は昨年の秋に皆で摘んだ秋芽を揉みました。

手揉みは製茶の基本です。この手揉みの工程を機械化して量産できるようにしたのが製茶機械です。ですから手揉みをマスターすることで確実に製茶技術は向上します。

機械の各工程の葉の状態が手でわかるようになりますし、それぞれの工程の意味も頭と体で理解することができます。

手揉み勉強会は品質の良いお茶を第一に考える当会ならではの取組です。
栽培技術も製茶技術もお茶を作る以上は常に勉強、研究の努力を続けていきます。
2016年01月18日
当会含め、全国の茶農家仲間が集う一園逸茶の勉強会。今回は皆で奈良の有機茶園に出向き勉強会を行いました。

茶畑を視察し、茶の樹の状態をチェックしながら講師が指導をしていきます。他茶園の事例は皆の参考になりますから、熱心に観察。

その後は会場にてパソコンを開きながら講義です。当会が中心になりこの勉強会チームを結成して8年目。他茶園の皆さんからも活発な質問や意見が飛び交うようになりました。このようにライバル茶園同士が協力し合い技術を磨く勉強会スタイルは珍しく、国内唯一です。

皆で有機茶の品質を向上させて、有機茶を普及させようという試みです。難しい有機茶の栽培に真面目に取り組む生産者たち。頑張っています!
2016年01月11日
両河内(りょうごうち)の有機茶園の隣の山の頂上から見える富士山です。1/8に撮影。この日は雪をかぶっていませんでした。1月だというのに雪がこんなに薄い富士山!暖冬です。

暖かいと植物は活動してしまいますから梅が咲いたり、タケノコが出てきてしまったり、いろいろ狂っています。お茶の樹も冬はじっくり休眠する季節。休眠してじっくり根に養分をためこむ時期なのですがゆっくり休眠するためには寒さが必要です。

冬が寒いと一番茶はおいしいと期待されます。やっぱり冬は寒い方が良いのです。有機栽培のお茶は農薬や化学肥料を使う一般の栽培のお茶に比べてこのような気象条件に左右されにくいと言われています。異常気象の年は有機のお茶の腕の見せ所かもしれませんね。

今は様子を見ながらこの後の茶畑管理を考えています。


2016年01月01日
あけましておめでとうございます。

写真は駿河湾から臨む元旦の富士山です。青い空と青い海。今年の元旦は晴れやかな富士を拝むことができました。

この一年も晴れやかに参りたいものですね。

皆様のよき一年を心より祈願いたします。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2015年12月01日
早いもので師走ですね。これから年の瀬に向けあわただしくなって参ります。寒さも増して参りますのでどうぞご自愛くださいませ。

写真は秋整枝をして刈りそろえた茶畑です。今の時期はこのように濃い緑色の葉を付けています。この葉でたくさん光合成をして養分を作り蓄えているのです。これが来年の新茶の味に影響してきます。

この葉を来年の新芽のための「親葉」と言います。親葉が良い状態だと新茶に期待が持てますから、この時期の親葉の状態もとても気になるところです。この茶畑は大変良いですから楽しみです。

これから寒くなってくるとお茶の樹は休眠状態に入ります。冬は根にじっくり養分を蓄える時期なのです。寒いほどお茶の樹は休眠できますから根に養分が蓄えられます。だから寒い冬ほど春に芽吹く一番茶がおいしくなります。

いくつかの条件が重なりおいしいお茶が育まれます。そんなお茶のために良い条件を兼ね備えた伝統産地の味と香りをいつまでもお届けしたいと願います。
2015年11月02日
りょうごうちの有機茶園を反対側の山から撮影した写真です。

当会のお茶はこんな山奥で作っているのです。自然が豊かに循環している環境は有機農業にはもってこい。

りょうごうちの茶畑は興津川上流域。自然の川霧が直射日光を遮りさわやかな香気を育んでくれます。水源豊富な水はけの良い山間地というのはおいしいお茶にもっとも適した自然条件。山のお茶ならではの香りをお楽しみいただけます。

平地の大規模茶園にはまねのできない味わいを守りたい。山の恵みを更に生かした栽培に力を入れています。小規模茶園はで常に努力精進しおいしさで皆様に喜んでいただける茶づくりで生き残っていこうと気合を入れています!
2015年10月12日
10月11日に富士山の初冠雪が確認されました。平年より11日遅く、昨年より5日早いそうです。写真は10/12(月)駿河湾にて撮影。

富士山はやっぱり雪をかぶっていると絵になりますね。まだ頭がちょっと白くなっているくらいですが雪をかぶると富士山らしくなります。

静岡茶には欠かせないイメージの富士山。富士山のように凛として美しく愛される茶づくりに日々精進しております。



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