農薬や化学肥料を使用しないおいしくて栄養価の高い生葉栽培の研究
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2014年09月30日
秋らしさが日に日に増して参ります。自然あふれる有機茶園にも秋の風情が漂います。

茶畑わきには彼岸花が咲き、山の栗の木からは大きな粒が落ち、運が良ければ栗拾いができます。

運が良ければ、というのは、先にサルに食べられてしまうからです。
タイミングよく栗の木の下に行く必要があるのです。

この日は良いタイミング。栗ごはんが炊ける量の栗拾いができました。
2014年09月01日
何ともいえないおいしさの玉露の氷出し。たった数滴をすするようなお茶ですが、十分に満たされる濃厚な味わいはとてっも言葉では表現できません。

本格的な玉露のいれ方はちょっと難しいですが、氷出しなら簡単です。小さな湯のみ(またがぐい呑み)に茶葉をいれて、氷を乗せておくだけ。あとはじっくり氷が溶けるのを時間をかけてじっくり待ちます。

待っていられない?と思われるかもしれませんが、このおいしさを知ると納得して待つことができると思います。逆に待つ時間も楽しみになる。そんなとびきりのおいしさなのです。

日頃の忙しさから心を解放してくれるひとしずく。

「おいしい」ということが心にもいかに重要なことかを改めて感じさせてくれるお茶だと思います。

2014年08月05日
全国の有機系茶園に呼びかけ始まった一園逸茶の勉強会。有機茶栽培の技術勉強会です。

写真では見えませんがホワイトボードは化学式だらけ。品質の維持向上には科学的な理論の裏付けが伴う栽培管理が必要です。カンや経験だけではだめ。

しかも有機栽培ですから、自然界の有機質の肥料のみでお茶のおいしさを作らなければなりません。茶の樹の生態に合わせた適切な管理をすることでおいしい生葉が育ちます。相手は自然。勉強の内容は尽きることがありません。

今回の勉強会も非常に内容の濃いものになりました。ライバル茶園同士が協力し合い皆で技術を高めている珍しいスタイルの勉強会です。
2014年07月22日
ペットボトルのお茶と急須でいれたお茶。当会の勉強会の時に、2つのお茶を拝見茶わんに入れて水色(すいしょく)を比較してみました。

左がペットボトルの緑茶。右が急須でいれたお茶。

改めて見ると、やはりペットボトルは残念な水色。見たら飲む気が進まない水色ですが、ペットボトルのお茶には緑色の包装フィルムが巻いてあり、良いイメージを想像させるデザインが施されています。そして実際の水色はわかりにくいようになっています。
商品としては上手な作り方。こういうことも学びましょう、という講師からのお言葉でした。

イメージやパッケージデザインも大事、という勉強会のヒトコマです。

中身重視の当会の茶農家の皆さんですが、こういうことにも目を向けていかく必要も感じています。

おかしなもので高級でないものを高級に見せるのは比較的簡単です。インスタントコーヒーやラーメンを「本格派」と表現してイメージUPという感じでしょうか。

ところが本格的に作られているものを本格派と言ってもそのままの表現。イメージアップにはなりません。

難しいものです。




2014年06月30日
今年も二番茶で作る紅茶の製造が終わりました。紅茶も緑茶も同じお茶の樹から作られますが、一番の違いは紅茶は発酵茶であること。緑茶の場合は発酵させないことで新鮮な緑色を保つお茶になりますが、紅茶は発酵の過程で茶色い葉に変化していきます。

写真は当日揉んだ紅茶と1日前に揉んだ紅茶を比較しているところ。微妙に茶の葉の色が異なっています。果たしてどちらが良いのか?は1年後のお楽しみ。というのも当会では国産紅茶は1年ほど寝かせて熟成させてから出荷しています。

アッサム種で作る紅茶は作りたてが好まれますが、中国種で作る日本の紅茶は熟成向き。しっとりと深みのあるおいしい紅茶になります。

1977年からの国内最長の紅茶製造歴を誇る当会の紅茶。安定した製造技術が自慢です。加えて、紅茶用の生葉づくりにも研究を重ね、国産紅茶ならではの魅力を追求しています。おいしい国産紅茶ですよ。どうぞお試しください。
2014年06月09日
お茶の葉の梅和えです。冷奴やごはんの上に!

簡単なお茶の葉料理を紹介しています。「医食同源お茶薬膳」をご覧ください。

飲んだ後のお茶の葉は「緑茶ハーブ」として薬膳におすすめです。
不溶性の成分であるビタミンAやE、ベータカロテン、クロロフィル、食物繊維など、茶がらにはなんと7割もの成分が残っています。

当会のお茶は全て有機栽培ですから食べても安心!おいしいですよ!ぜひお役立てください。
2014年05月26日
ほんやまの有機茶園で最後に収穫製造する新茶が玉露。被服をしてゆっくり芽を育て緑色の濃いうま味の強いお茶を作ります。

有機栽培で品質の良い玉露を作るのは至難の技。
遮光しますので柔らかく甘い生葉が育ちますが、実はこれは茶の樹にとってはとてもダメージが大きいこと。

光を遮られ植物の生命活動である光合成をしにくくなるためです。
だから被覆栽培をすると茶の樹は痛んでしまいます。
玉露を作る茶の樹はよほど丈夫に育てなければなりません。

そのため一般の栽培では化学肥料をたくさん使います。
柔らかくて甘い芽になるため病害虫にも弱く、農薬もたくさん使います。

当会の斉藤さんのように有機栽培で、農薬も化学肥料も使わず品質の良い玉露を作るための丈夫な茶の樹を育てる技術はなかなか他にはまめのできない技術なのです。

丹精込めて育てる分、仕上がりも非常に気になります。
玉露のような高級茶は、一番小さい35kgの製造ラインで丁寧に作ります。
写真は、精揉機の前で茶の葉のチェックをしているところ。

気になって気になって、つきっきりでお茶が揉まれていく過程を確認しています。
その様子は見ているだけで手づくりの良さが伝わってきます。
2014年05月19日
ほんやまの有機茶園とりょうごうちの有機茶園ではまだまだ新茶の真っ最中!
写真はお茶刈り機の収穫袋から冷風コンテナへと生葉を移しているところ。
製茶までの間をこのコンテナにドサっといれて管理します。

通常、茶園内は順番に収穫できるように茶畑を仕立ててあります。早く収穫する茶畑から最後に収穫する茶畑まで、それぞれが摘採時期に収穫できるように仕立ててあるのです。ところが今年のように芽伸びが遅い時には、一気に気温が上がり一気に芽が伸びて、あっちの茶畑もこっちの茶畑も収穫時期を迎えてしまう・・・。

こうなると、仕上げ工程を後回しにして、収穫と製茶をどんどん進めていかねばなりません。あまり伸ばしすぎてしまっても葉が硬くなってきてしまい、品質に影響してしまいます。

今はそんなてんてこまいの時期。
自然相手はいろいろあります。そこがおもしろいところですが、異常気象という言葉で考えると、農産現場というのは自然環境の変化が身に染みてわかる場所でもあります。

自然の中にこそ本当のおいしさや健康があることを有機茶で伝えていけたら・・・。自然を大切にする社会へと皆さんと一緒に目を向けられていけたら・・・。と願います。
2014年05月07日
りょうごうちの有機茶園で毎年行われている手摘み。4日に1日だけ手摘みを行いましたが、あまりに芽が小さいためもう少し伸びるのを待つことにしました。

自然相手はなかなか難しいものですね。

GW中は各茶園ともスケジュールが流動的。天候や芽伸びに合わせて直前に1日の仕事内容を決める、といった感じです。

何しろ天気も週間天気予報通りにはいかないもので、特に今年のGWは天候にふりまわされました。でも、だからおもしろいという一面もあるのも事実。

今年のお茶にもどうぞご期待射ください!
2014年04月30日
一番茶をいれた後の茶の葉は栄養価豊富な立派な食材です。葉の中には水には溶けないビタミンAやE、食物繊維など豊富に含まれています。

お茶の葉納豆はいかがですか?茶の葉を刻んで納豆に和えるだけ。有機栽培ですから安心して食べることができるのができます。

当会のお茶は飲んだ後も楽しめる「緑茶ハーブ」なのです。

茶の葉を軽く絞り細かく刻んだらラップをして冷凍保存しておくと便利ですよ!使いたい時には水や湯に浸せばすぐに戻ります。

是非お試しください。




2014年04月25日
茶園交流会で消費者の皆様に近いの言葉を述べる塚本さんと飯塚さん。

農薬や化学肥料を使わずにおいしいお茶をお届けすること。

熱意をもって茶づくりに取り組んでいくこと。

作り続ける以上は品質を追求すること。

新茶前に頼もしい声が聞けると飲み手も期待してしまいますね。でも今年の新茶は少し遅れています。なかなか思うように気温が上がらず、今のところグングン伸びる感じではありません。

この後の天気にも期待しながら、今は収穫待ちです。
2014年04月15日
今年も新茶が近づいてきました。かわいらしい芽が息吹いています。

新茶の季節をラッパでお知らせするかのように咲く、茶畑横の茶草場(ちゃぐさば)に咲くラッパ水仙がきれいです。

茶草場とは、茶畑の中に敷く草を刈り取る草場。
茶草場で草を刈りお茶の栽培に役立てるのですが、自然や生物多様性を生かした農法「静岡の茶草場農法」として、昨年世界遺産登録されました。

ですからほんやまの有機茶園は世界遺産登録されている農法を行っているというわけです。もちろん静岡有機茶農家の会の他茶園も茶草場農法を取り入れています。

自然循環を考えた栽培は手間がかかりますが、良い品質を生むためには欠かせません。

2014年04月07日
先輩の有機茶農家から発酵を学ぶ若手たち。実践を伴いながら理解していくのが一番。ということで、おからと米ぬかにこうじ菌を打ちながら菌や発酵による変化の過程を説明してもらっています。

若手たちは各自バケツに入れて持ち帰り発酵の過程を観察。毎日かきまぜながら温度の変化や菌の働きを確認し理解を深めていきます。

こうじ菌の活動の後にこうぼ菌を打ちます。菌にはそれぞれの役割があります。

有機栽培のキーワードは発酵。このように基礎の基礎から学ぶことで、自分たちが使っている発酵肥料の意味や化学的理論を身に着けます。それにより一層積極的に発酵肥料づくりやその活用に取り組めるというものです。

有機茶づくりも後継者世代に代替わりし始めている今。静岡有機茶農家の会では若手のトップ有機茶農家育成にも積極的に取り組んでいます。
2014年03月17日
新茶に向けてほいろの和紙貼りを行いました。今年は手揉みをやってみることになったからです。生葉を摘んでの手揉です。生葉から揉めるのは新茶どきだけ。貴重です。

なんてったって手揉みです!きっと素晴らしいお茶ができるはず。

まずは「ほいろ」の和紙貼りから。和紙を貼るのも技術です。熟練の方にご指導をいただきながら貼りましたが、とても良い出来栄え!

このほいろでお茶を揉むのが今から楽しみです!
2014年03月02日
春整枝前の茶畑です。「整枝(せいし)」とは、新茶の芽を息吹かせるために茶の樹を刈りそろえる作業です。整枝前なのでボウボウと枝葉が伸びています。

整枝は通常は秋に行うことが多いのですが、ここの茶畑ではあえて冬の間茶の樹を伸ばして春に整枝作業を行います。葉を付けて冬を越すと寒さに強く一番茶も良いものが採れます。

写真はやいなばの有機茶園。「少しずつ春整枝を行う茶畑を増やしているんですよ。」と茶農家の塚本さん。管理にも様々な工夫を重ね、作り続ける以上は昨年よりも前進していくことを念頭に茶づくりに向かっております。
2014年02月10日
先日、皆で集まりお茶の手揉みを行いました。昨年手摘みした一番茶を蒸してマイナス30℃で保存した生葉を解凍して手揉み茶を作りました。ほんやまの有機茶園の生葉です。

勉強会仲間の手揉みの師範代に指導していただきながら皆で練習。手揉みは製茶の基本ですからとても勉強になります。

生葉2キロ程を5時間かけて出来上がりは400gくらい。これが出来上がりの手揉み茶です。!



手揉みのお茶のおいしさは、何といっても香りの良さと雑味のなさ。最高です
2014年02月03日
先日、皆で金鋒博士の共生菌のお話しを聞いてきました。病気と健康は99%微生物によって決まるとのこと。昔の人間には腸内菌がたくさん。でも今の人間には少ないことが原因で、様々な病が引き起こされているそうです。

字のごとく、菌と共に生きることは地球上の命にとって大事なこと。でも現代の暮らしは、冷凍技術が発達し、広範囲にわたり抗菌が施され、塩素で処理された水、人工的な栄養や抗生物質などなど、理想的に菌と共に生きることができないような環境です。

共生菌の敵も非常に多く存在しています。
例えば食べ物に関係する共生菌の敵は、農薬、化学肥料、抗生物質、サプリメント、殺菌と抗菌、防腐剤、調味料、栄養のない野菜、長期発酵食品の誤用、ペットボトル飲料、インスタント食品、加工野菜などなど。

「ペットボトルのお茶を飲むと腸内のバクテリアが死んでしまいますよ。良くないですよ。」とはっきりおっしゃっていました。

お茶は急須で飲めばこんなに健康に良い飲み物なのに、ペットボトルのお茶が主流と言われる現代。現代人の体にバクテリアが少ないのもうなづけます。

有機栽培の技術指導の先生からは「消費者に意識を変えてもらうには、生産者が安全で高品質な作物を作り、消費者に振り向いてもらうことから。」といつも言われておりますが、そんなお茶を提供できるように茶農家一同、一生懸命に茶畑に向かっていきたいと思います。
2014年01月18日
年明け早々、栽培技術の勉強会。静岡有機茶農家の会では全国の有機系茶農家に呼びかけて皆で勉強会を行っています。

今回は京都の和束の茶園で行いました。ここの茶園は有機認証は取得していませんが、農薬や化学肥料を使わない栽培を実践しています。

他県の茶園に視察に行くといろいろ勉強になります。地域文化の違い、土壌の違い、様々な要素が重なりあい、地域のお茶が作られていることが実感できます。

今回の勉強会の意外な収穫のひとつにイノシシ対策がありました。イノシシは焼いた石灰のニオイが大嫌いなので、それを利用することでイノシシが来なくなるということ。

この勉強会も回を重ねるごとに内容が充実してきています。これから更に具体的に品質を上げていく内容に取り組みますが成果がわかるのは年に1度。何年もかかるところをいかに短期間で成果を出すかも勉強会の醍醐味です。
2014年01月01日
いよいよ2014年の年明けです。心機一転の節目。良い年にしたいものですね。

さて、写真はりょうごうちの茶畑と柚子の木。山の茶畑には栗の木や柿の木などいろんな木が生えていて、お茶の樹は季節ごとの実りとともに一年を過ごしています。

お雑煮やお鍋に冬の香りを添えてくれる柚子。香りは味覚を刺激してくれるおいしさには欠かせない役割があります。

良い香りというのはアロマテラピー効果も高く、味覚だけでなく私たちの精神にも働きかけてくれます。お茶の香りもとても良い効果を与えてくれます。
同じ一番茶の煎茶でも、5月に収穫した時には新茶の新鮮香(しんせんか)が香り、5月病や梅雨のうっとうしい季節のリフレッシュには最適の香り。秋冬になると熟成が進み深い味わいのお茶になり、落ち着いた香りに変化してきます。

中でも山のお茶の香りは別格です。今年も自然豊かな山のお茶を心を込めてお届けして参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2013年12月05日
お茶の花です。
茶の畝の隅に咲いていました。秋に咲きますがまだチラホラ見かけます。お茶はツバキ科なのでツバキに似た白くてかわいい花が付きます。
お茶の樹は刈りそろえて整えてしまうので、茶畑一面に花が見られることはありません。花が付くのは刈り残した畝の隅の方だけ。
だから、お茶の花ってあまり知られず珍しいようです。
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