農薬や化学肥料を使用しないおいしくて栄養価の高い生葉栽培の研究
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2015年02月27日
写真は、ほんやまのべにふうきの茶畑。

アレルギーを抑制すると言われるメチル化カテキン含有のべにふうき緑茶。花粉症でお悩みの方にぜひお試しいただきたい緑茶です。

お茶で症状が緩和されればこんなにうれしいことはないですよね。
ちょっと変わった風味が嗜好品としてもお楽しみいただけるお茶です。

べにふう品種は紅茶用に開発された日本の品種です。しかし、紅茶のような発酵茶にするとメチル化カテキンは消失してしまいます。発酵させない製法の緑茶にすることでメチル化カテキンが生かされたお茶になり、話題を呼びました。

多くの方が何らかの改善を感じていますから試してみる価値はアリです!

熱湯でおいれください!カテキン成分が抽出される温度は高温です。

アレルギーの方に、農薬不使用のべにふうき緑茶をおすすめいたします。
2015年02月16日
有機系の茶づくりに取り組む11茶園が集まる一園逸茶の勉強会。

今回も充実の内容でした。午前中は牧ノ原で有機栽培に取り組む杉田さんの茶畑を視察。栽培指導の講師による茶樹の診断。ミネラルを与えた茶畑と与えない茶畑の比較では葉のツヤが異なりました。

杉田さんの紅茶をいただきながら午後の講義。お茶の甘みについてじっくり考察しました。一般のお茶の世界ではアミノ酸のうまみだけが評価されますが、有機の場合は化学肥料では作れないさっぱりした甘みを作ることができます。

これが世界ウケする味覚のポイント。またイヤな苦味の硝酸塩も少ない作物であることも大事なポイントです。そんなお茶栽培には化学の理解も不可欠。今回もホワイトボードに化学式が並びました。

講師が示した有機栽培で糖度17もあるほうれん草を作った例には驚き。収量も1.5倍に増えたそうです。実は有機栽培が本当の意味で成功するとこのような作物づくりが可能になるのです。茶栽培においては「駿河天狗の養生煎茶」が高ビタミンCを示しそれを証明しています。

ほうれん草の生産者は82歳とか。このほうれん草、レストランのシェフが買い占めてしまうそうです。一度食べてみたいですね。
2015年02月02日
静岡有機茶農家の会が伝承する「茶術」の世界。

茶どころには茶の葉を研究し尽くし確立されたお茶いれの技術があります。当時は限られたお弟子さんしか修行が許されず、今や知る者の少ない茶術。静岡有機茶農家の会では住み込み修行で身に付けたお弟子さんからその茶術を継承し守り伝えています。

奥が深いお茶いれの世界。その入門としてどなたでも基礎から学べる「お茶いれのお稽古」と題しました講座を作りました。

おいしいお茶をいれるための3つの基本。「良い茶葉」「良い水」「良い急須」。それぞれの理解を深めながら、茶葉と湯の関係を身に付けていきます。このたびその第一回目の講座の開催の運びとなりました。

おかげさまで大好評。更に内容を充実させて参りたいと思います。
2015年01月28日
時折り、らでぃっしゅぼーや様のスタジオで開催しているお茶講座。今回から新企画、通えば通うほど上達する「お茶いれのお稽古」が始まります。

おいしいお茶いれの3つの基本は良い茶葉、良い水、良い急須。良い茶葉とは?水(湯)とは?、急須とは?それぞれの理解を深めながら進めていきます。

実は茶どころには茶の葉を研究し尽くし確立されたお茶いれの技があります。当時は限られたお弟子さんしか修行が許されず、今や知る者の少ない茶術。静岡有機茶農家の会では住み込み修行で身に付けたお弟子さんからその茶術を継承し守り伝えています。

今、講座の内容をまとめているところですが、機会があれば皆さんにお見せできるような形にしたいもの。当面は講座を通じてわかりやすい形を模索です。
2015年01月08日
今年初めての手揉み茶の練習会を行いました。

今回はりょうごうちの有機茶園にて。昨年5月に摘んだりょうごうちの新芽を使いました。生葉は手摘みをした後に蒸してから冷凍保存しておいたものを使います。

前日から自然解凍し、朝9:00に手揉みスタート。今回は2台のほいろで4kgの生葉を8人で手揉み。

夕方までかけて出来上がりは800gほどです。貴重な手揉み茶。いずれは販売を目指して練習を重ねていきます。

手揉みは製茶の基本。茶業に携わるものとして、手揉みを習得し製茶技術を向上させていくことが一番の狙いです。

ますますおいしくなる静岡有機茶農家の会のお茶にどうぞご期待ください。
2015年01月02日
新しい一年がスタートしました。2015年は乙羊(きのとひつじ)の年。羊は群れをなすところから「家族の安泰」を表すとされ、いつまでも「平和」に暮らすことを意味しているそうです。

2015年は毎朝の時間を大切に、そして「今日も素敵な一日」とリセットの精神を大切に過ごすと良いようですよ。風水では2015年は「三碧木星」が中心となる星。つまり、「東」の象意が支配する年となるそうです。「東」は朝日の方角。

また「東」には、「激しく素早い動き」「短気」「決断」…といった意味もあるそうです。好機を逃さないよう「ここぞ」と思ったら素早く決断して行動に移すことが大切だそうです。

このような心がけに朝のお茶がおすすめです。毎朝早起きして一杯の良いお茶で気持ちも体もリセット。脳を快適に目覚めさせてくれるお茶の香りで今日一日の決断と行動もバッチリ。

2015年も朝一杯のお茶から元気に参りましょう。
2014年12月22日
ほいろの和紙張りを行いました。ほいろとは手揉みをする台のこと。

見ての通り、ほんやまの斉藤さんが新しく作った新品のほいろです。大判の和紙は特注品。ほいろに和紙を張るのも技術。今はなかなか上手に張れる人も少ないそうです。

木の枠に和紙を張っていきますが、最後の仕上げはこんにゃくのりを使います。こんにゃく芋を茹でてミキサーにかけて加熱しながら湯で伸ばして作ります。

表面がツヤツヤにコーティングされ、その上でお茶を揉みます。

「いいほいろができた!お茶を揉むのが楽しみだな。」と斉藤さん。
このほいろで来年の新茶を揉む予定です。


2014年12月15日
早いもので今年も残りわずかとなりました。富士山もすっかり雪をかぶっています。年の瀬は何かとせわしないですね。風邪などひかないように気を付けましょう。

風邪といえば、予防には緑茶。茶どころでは昔から「風邪をひかないようにお茶をたくさん飲みなさい。」と言われてきました。緑茶はビタミンCが豊富な飲み物だからです。

近年では緑茶カテキンがインフルエンザの働きを弱めることも分かっています。

そして最新の研究結果では、緑茶カテキンと一番茶に多く含まれるテアニンという成分の組み合わせが、風邪やインフルエンザの予防に効果的であることがわかったそうです。

緑茶をたくさん飲んで、ビタミンCと緑茶カテキンとテアニンでご養生していただけたらと思います。

おすすめは「駿河天狗の養生煎茶」。ビタミンCは2倍で、一番茶100%だからテアニンも豊富。もちろん一番茶はカテキンも豊富。

何より「おいしい」ということがうれしい風邪&インフルエンザ対策です。
2014年12月01日
写真はゼットワンという品種で作った紅茶です。珍しい品種で、この品種を持っている茶園は少ないです。紅茶にするととても良いと評判の紅茶向きの品種です。

作り手の飯塚さんが県の品評会にこの品種の紅茶を出してみました。結果、上位入賞です。1位は手摘みの紅茶。その次の2位でした。機械刈りで2位ですから文句なしの上出来です。

当会の自慢は製造技術に加え、紅茶用の生葉の栽培技術にあります。5年ほど前から施肥設計を変えた土づくりで様々な試みをしてきましたが、品評会の結果はその成果と思います。

でもまだまだ紅茶は進化すると思います。
国産の紅茶づくりは、未解明な部分も多く無限の可能性を秘めています。
紅茶ファンの皆様、どうぞご期待ください。


2014年11月24日
秋の楽しみのひとつ紅葉。静岡の紅葉は山の上はもう終わり。下の方ではちょうど見ごろです。

昔から「秋はお茶がおいしい季節」と言われています。5月に収穫した茶葉は秋になると熟成されて味わい深くなって参ります。肌寒い季節にコクのある深い味わいのあたたかいお茶が、なんともおいしく感じます。

お茶好きの方は秋のお茶を好む、と言われますが、味わいと季節が絶妙にバランスの良い相性を醸し出しているようにも思います。
2014年11月03日
ほんやまの有機茶園の木に大きなスズメ蜂の巣が!

今、頭を悩ませている問題です。スズメ蜂は茶の樹にも巣を作ったりします。いつも退治にひと苦労。

今回は木の上なので、退治名人の仲間の茶農家さんも「う~~ん。困ったなあ。」とため息。

山の有機茶園には自然がいっぱいですが、スズメ蜂とイノシシにはいつも苦労させられます。
2014年10月23日
写真は手揉みをしたお茶を乾燥させている最後の工程です。

当会では時折、手揉みの練習をしています。

手揉みは製茶の基本。手揉みを学ぶことは製茶技術にも生きてきます。

「ほいろ」という下から加熱した台の上で、丁寧に揉んでいきます。茶葉の状態を見て作業工程を進めていくのですが、上手な人の手の動きを見ていると、茶の葉を上手に操り簡単そうに見えます。しかし、これがなかなか難しくてすぐにはできません。

当会は農薬や化学肥料を使わない茶栽培の勉強会ですが、お茶のことなら何でも積極的に勉強しています。

お茶は奥深く、学ぶことは尽きることがありません。
2014年10月13日
今回のTOPの写真は「茶葉のふるいわけ」をしたところ。茶術の基本の基本です。

仕上げ茶を手で五段階に分けます。写真の右側の一番大きな茶葉が五番下。左にいくにつれて茶葉が細かくなっているのがわかりますか?

それぞれの段階で味が異なります。

茶葉を見分ける力を養い、茶葉に合わせたお茶いれができるようにと訓練していきます。

いよいよ世代交代しつつある日本の有機農業。最先端の有機栽培技術はもちろん、伝統の茶術も身に付けるべく、若手は学ぶことが盛りだくさん。

当会では若手茶農家の育成にも力を注いでいます。
今日の勉強会では基礎に戻り、ふるいわけから始めました。

お茶は奥が深いです。

2014年09月30日
秋らしさが日に日に増して参ります。自然あふれる有機茶園にも秋の風情が漂います。

茶畑わきには彼岸花が咲き、山の栗の木からは大きな粒が落ち、運が良ければ栗拾いができます。

運が良ければ、というのは、先にサルに食べられてしまうからです。
タイミングよく栗の木の下に行く必要があるのです。

この日は良いタイミング。栗ごはんが炊ける量の栗拾いができました。
2014年09月01日
何ともいえないおいしさの玉露の氷出し。たった数滴をすするようなお茶ですが、十分に満たされる濃厚な味わいはとてっも言葉では表現できません。

本格的な玉露のいれ方はちょっと難しいですが、氷出しなら簡単です。小さな湯のみ(またがぐい呑み)に茶葉をいれて、氷を乗せておくだけ。あとはじっくり氷が溶けるのを時間をかけてじっくり待ちます。

待っていられない?と思われるかもしれませんが、このおいしさを知ると納得して待つことができると思います。逆に待つ時間も楽しみになる。そんなとびきりのおいしさなのです。

日頃の忙しさから心を解放してくれるひとしずく。

「おいしい」ということが心にもいかに重要なことかを改めて感じさせてくれるお茶だと思います。

2014年08月05日
全国の有機系茶園に呼びかけ始まった一園逸茶の勉強会。有機茶栽培の技術勉強会です。

写真では見えませんがホワイトボードは化学式だらけ。品質の維持向上には科学的な理論の裏付けが伴う栽培管理が必要です。カンや経験だけではだめ。

しかも有機栽培ですから、自然界の有機質の肥料のみでお茶のおいしさを作らなければなりません。茶の樹の生態に合わせた適切な管理をすることでおいしい生葉が育ちます。相手は自然。勉強の内容は尽きることがありません。

今回の勉強会も非常に内容の濃いものになりました。ライバル茶園同士が協力し合い皆で技術を高めている珍しいスタイルの勉強会です。
2014年07月22日
ペットボトルのお茶と急須でいれたお茶。当会の勉強会の時に、2つのお茶を拝見茶わんに入れて水色(すいしょく)を比較してみました。

左がペットボトルの緑茶。右が急須でいれたお茶。

改めて見ると、やはりペットボトルは残念な水色。見たら飲む気が進まない水色ですが、ペットボトルのお茶には緑色の包装フィルムが巻いてあり、良いイメージを想像させるデザインが施されています。そして実際の水色はわかりにくいようになっています。
商品としては上手な作り方。こういうことも学びましょう、という講師からのお言葉でした。

イメージやパッケージデザインも大事、という勉強会のヒトコマです。

中身重視の当会の茶農家の皆さんですが、こういうことにも目を向けていかく必要も感じています。

おかしなもので高級でないものを高級に見せるのは比較的簡単です。インスタントコーヒーやラーメンを「本格派」と表現してイメージUPという感じでしょうか。

ところが本格的に作られているものを本格派と言ってもそのままの表現。イメージアップにはなりません。

難しいものです。




2014年06月30日
今年も二番茶で作る紅茶の製造が終わりました。紅茶も緑茶も同じお茶の樹から作られますが、一番の違いは紅茶は発酵茶であること。緑茶の場合は発酵させないことで新鮮な緑色を保つお茶になりますが、紅茶は発酵の過程で茶色い葉に変化していきます。

写真は当日揉んだ紅茶と1日前に揉んだ紅茶を比較しているところ。微妙に茶の葉の色が異なっています。果たしてどちらが良いのか?は1年後のお楽しみ。というのも当会では国産紅茶は1年ほど寝かせて熟成させてから出荷しています。

アッサム種で作る紅茶は作りたてが好まれますが、中国種で作る日本の紅茶は熟成向き。しっとりと深みのあるおいしい紅茶になります。

1977年からの国内最長の紅茶製造歴を誇る当会の紅茶。安定した製造技術が自慢です。加えて、紅茶用の生葉づくりにも研究を重ね、国産紅茶ならではの魅力を追求しています。おいしい国産紅茶ですよ。どうぞお試しください。
2014年06月09日
お茶の葉の梅和えです。冷奴やごはんの上に!

簡単なお茶の葉料理を紹介しています。「医食同源お茶薬膳」をご覧ください。

飲んだ後のお茶の葉は「緑茶ハーブ」として薬膳におすすめです。
不溶性の成分であるビタミンAやE、ベータカロテン、クロロフィル、食物繊維など、茶がらにはなんと7割もの成分が残っています。

当会のお茶は全て有機栽培ですから食べても安心!おいしいですよ!ぜひお役立てください。
2014年05月26日
ほんやまの有機茶園で最後に収穫製造する新茶が玉露。被服をしてゆっくり芽を育て緑色の濃いうま味の強いお茶を作ります。

有機栽培で品質の良い玉露を作るのは至難の技。
遮光しますので柔らかく甘い生葉が育ちますが、実はこれは茶の樹にとってはとてもダメージが大きいこと。

光を遮られ植物の生命活動である光合成をしにくくなるためです。
だから被覆栽培をすると茶の樹は痛んでしまいます。
玉露を作る茶の樹はよほど丈夫に育てなければなりません。

そのため一般の栽培では化学肥料をたくさん使います。
柔らかくて甘い芽になるため病害虫にも弱く、農薬もたくさん使います。

当会の斉藤さんのように有機栽培で、農薬も化学肥料も使わず品質の良い玉露を作るための丈夫な茶の樹を育てる技術はなかなか他にはまめのできない技術なのです。

丹精込めて育てる分、仕上がりも非常に気になります。
玉露のような高級茶は、一番小さい35kgの製造ラインで丁寧に作ります。
写真は、精揉機の前で茶の葉のチェックをしているところ。

気になって気になって、つきっきりでお茶が揉まれていく過程を確認しています。
その様子は見ているだけで手づくりの良さが伝わってきます。
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