農薬や化学肥料を使用しないおいしくて栄養価の高い生葉栽培の研究
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2018年10月15日
今期は有機茶の欧州プロモーションに参加しています。

写真はユネスコで開催されるイベントの当会の紹介ページです。

今年は日仏友好160周記念。パリでは日本文化を紹介するジャポニズム2018というイベントが長期に渡り開催。その一環でユネスコで開催される「クリエイティブな日本への旅展」に参加です。

有機茶の試飲サービスに加えて、手揉み茶の実演も行って参ります!

静岡有機茶農家の会ならではのナント!世界初の有機茶の手揉み実演です。

翌日からは、輸出に向けたプロモーション。見込み客様との商談や食品展示会にも参加します。

今回のように輸出を目指したプロモーションへの参加は初めてです。海外にお茶のファンが作れますように!

というわけで、大変ご迷惑をおかけいたしますが、10月3週のお届けはお休みさせていただきます。

何卒ご理解ご了承をお願い申し上げます。

頑張ってきます!




2018年09月27日
写真はほんやまの有機茶園の茶畑です。葉の裏側に小さなアリたちが群がっていました。

何に群がっているのでしょう?

答えはアブラムシ。

アブラムシの排泄物の中には糖があるので、それをアリが集めて巣へ運ぶのだそうです。


玉露の茶畑にはクモが巣を張っていました。

農薬を使わない茶畑はいろんな虫たちと共存しています。

有機栽培の良いところはこのような生物多様性の尊重です。

生き物たちの豊かな個性のつながりは、すべて直接に、間接的に支え合って生きています。

人間も、支え合う生命のひとつでありたいものです。

そういう茶づくりをしています。

2018年09月18日
少し涼しくなり、秋めいてきました。

夏の疲れが出る頃でもあります。おいしいお茶で体調を整えて過ごしたいものです。

秋になるとあたたかいお茶がおいしいですね。お茶好きは「秋のお茶が好き」と言います。夏を越すと茶葉は熟成されてきます。だんだん味わい深くなってくるのです。

深みのある茶の味わいがお茶好きの方の好みに合うのでしょう。お茶をたくさん飲む人は、だんだん濃いめのお茶を好むようになってきます。

秋のお茶は濃いめにいれて楽しむにはピッタリの熟成が進んだ茶葉の状態。夏の疲れを癒すためにも濃いめのお茶は理にかなっています。

不思議なもので、季節、季節に合うお茶に、茶葉が変化しているのですね。体が求めるお茶になっているということでしょうか。

新茶の季節には、新茶の新鮮香(しんせんか)で5月病をふっとばし、秋には疲れをいやす味わい深いお茶。

自然の恵みはおもしろいものです。
2018年08月18日
急須でいれる氷水出しの煎茶です。
夏においしい冷たいお茶を急須でいれてみませんか?

(1)5gの茶葉を急須にいれます。

(2)100mlの水をいれます。

(3)氷をいれます。


(4)2分おいてグラスに注ぎます。

キリっと冷たいお茶が完成。
おいしいですよ!

ガラスのティーポットでいれても。
涼しげです。

ぜひお試しください。
2018年07月31日
欧州有機茶プロモーションに参加。ロンドンに行って参りました。
ロンドン担当はすけむねの有機茶園の飯塚さん。

マルギャラリーにて、午前中は一般のお客様相手にリサーチを兼ねた試飲会を行いました。いれ方を変えるだけで随分人気度に変化が表れました。ロンドンの方の好みを探る良い機会でした。

午後は招待客のみ。写真のお客様は有名ホテルのレストランだそうです。

翌日は茶業関係者を何軒かまわりました。こちらは個人経営のお茶の小売り屋さん。やはりプロの方のコメントは気になるところ。でも評価はバッチリ。養生煎茶を「なんて奥行きのある味わいなんだ!」と驚いた顔で気に入ってくださっていました。

当会のお茶を是非欧州へ!というリクエストに応じての今回のプロモーション参加。「本当においしい!」という皆さんの声をいただけてうれしかったです。同時に様々な課題も見えてきました。

10月にはフランスでのプロモーションが予定されています。
2018年07月22日
ザンビアから政府の研究機関のエリート3名がご来静。
視察といっても今回は茶園ではなく、私たちが有機農業に使用している肥料の一部の視察です。

当会の有機栽培指導の専門家がザンビアで農業指導を行っている関係で、静岡県下の肥料資材の工場視察に協力。

写真は平金産業さんの視察風景です。おもに魚粕を原料とした肥料を作っている会社ですが、堆肥の製造も行っています。

ザンビアの皆さん目が釘付け。自動で肥料を包装してコンテナに並べるマシン。

お座敷の打合せ室の様子です。肥料を使った野菜が試食できるといいなあ、と話していたら平金産業さんが「今これしかありませんが・・・。ウチの肥料を使って育てたものです。」と茹でた枝豆を出してくれました。

ザンビアの皆さんは初枝豆!「おいしい!」と、とても気に入っていました。そのうちザンビアでも枝豆栽培が始まるかも(?)。

有機農業は、地域の資源を活用する循環型農業です。なたね粕、醤油粕、魚粕などの産業廃棄物をいかに利用するか。

ザンビアの有機農業の基準を整備するにあたり、興味深い視察となったようです。


2018年07月01日
この勉強会は、当会が全国の有機茶農家に呼びかけて始めたものです。
静岡をはじめ、三重、奈良、京都、九州から生産茶農家が集まりました。

まずは今年収穫の一番茶を持ち寄り皆で試飲しました。

今年は九州や関西地方では天候の影響を大きく受けました。

九州では早くから気温が上がりすぎ、新芽が急速に成長してしまい香りや味が薄い傾向。
関西地域では例年にない寒波の影響を受けました。

そんなこともあり心配していたのですが、勉強会仲間の品質はまずまずで安心。

有機栽培は、一般の栽培より天候不順に影響されにくいのが強みです。ただし、技術があれば、ですが。

それから、来年の一番茶のための栽培管理に向けて、土壌分析結果を検証しながら専門家のアドバイスを受けました。毎年恒例の地道な積み重ねです。

次に、客層を広げていくためには新しい味覚も必要、という話しから、今回は品種茶に注目が集まりました。

日本のお茶の7割以上が「やぶきた」品種ですが、だんだんやぶきたが時代の味にそぐわなくなってきているのかもしれない。そんな話題にもなりました。

品種による様々な特性を生かした茶づくりが、今後のテーマになりそうです。
2018年06月11日

「荒茶」とは、商品に仕上げる前の原料茶のこと。茶畑で収穫した生葉は蒸された後に乾燥させながら揉まれ「荒茶」が作られます。(製茶工程)

「仕上げ茶」とは、商品のお茶のこと。荒茶を選別したり、大きさを整えたり、最終火入れをして「仕上げ茶」が完成します。(仕上げ工程)

お茶の製造工程はこのように2段階に分かれます。

写真は、5月に収穫した一番茶の荒茶です。 機械から乾燥した茶葉がバサバサっと出てきたものを茶箱に受けた状態です。

収穫して作った荒茶をすぐに仕上げたものが新茶として出荷されます。すぐに出荷しない分は荒茶の状態で包装して冷蔵庫に保管します。

翌年の収穫までの間、商品を作るための原料として保管されるわけです。

仕上げ茶が無くなったら、冷蔵庫から荒茶を出して仕上げる(商品を作る)、の繰り返し。茶農家が「作らないとお茶がないっ」と言っている時には、仕上げ茶が無くなってしまい焦っている時ですねえ。

当会のような自園茶は栽培からの一貫生産。ここがお茶屋さんのお茶と違うところですが、一年間、茶畑の世話をしながらお茶も仕上げて、毎日やることがたくさんです。

おいしいワインは良いぶどうから、と言いますがお茶も同様。おいしいお茶は良い生葉栽培が決めて手です。

栽培に力を入れているからひと味違う!と言っていただけるように頑張っています!

※関連商品
荒茶あおば

2018年05月17日
茶農家の皆さん、2018年産の新茶の仕上げと出荷に追われている時期。

写真の手前が「荒茶」です。奥が「仕上げ茶」です。

手前の荒茶には茎の部分(白い棒)が入っていますが、奥の仕上げ茶の写真は茎部が選別され取り除かれているのがわかりますか?

お茶の製造は「製茶工程」と「仕上げ工程」の2段階に分けられます。

原料茶と呼ばれる荒茶までを作る「製茶工程」と、その荒茶を商品に仕上げる「仕上げ工程」です。

仕上げ工程では、茶の茎部を取り除いたり、大きさを揃える選別をしたりした後に、最終的な火入れをして商品のお茶にします。

ちなみに、お茶屋さんは写真手前の状態で茶葉を購入し、それを仕上げて茶商品にしています。日本のほとんどのお茶が栽培する農家と商品化するメーカーに分業化されているわけです。

当会のような栽培からの一貫生産は、とても希少な茶づくりスタイルなのです。

このようなお茶は、自園茶(じえんちゃ)、自園自製(じえんじせい)などと呼ばれています。
自園、自家栽培、自家製造茶の略ですね。

ワインで言えば、メーカーワインとは異なり、ぶどう畑とワイン醸造所を持つ元詰めワイン。シャトーワインと呼ばれるものと同じ一貫生産というわけです。

作り手の個性が光ります!






2018年05月15日

写真は今年の玉露の手摘みの様子です。

玉露と言えば緑色の水色(ずいしょく)のお茶を思い浮かべますが、この玉露はちょっと違います。水色は薄く金色透明(きんしょくとうめい)。

被覆栽培により遮光して育った芽は光合成をしようと爆発的にクロロフィルを増やし緑色の濃いお茶ができ上がります。ところがこの玉露はより遮光率を高めて芽を育てているためクロロフィルは減少、またセルロース(葉の繊維質)もしっかり育て上げられているため水色が出にくいことが考えられます。

葉の細胞とセルロースの両方が豊富なお茶の葉は理想的です。



成分も豊富なため味わいもしっかりあり、なおかつ水色が出にくい。理想の茶の色と言われる金色透明のお茶になります。

一般的な玉露は、化学肥料が多使用されその分農薬も多く使われます。 植物の生命活動である光合成を妨げてしまうために、玉露の栽培方法は非常にお茶の樹を痛めます。樹は弱ってしまうので、たくさん化学肥料が投与されるわけです。

それを有機栽培で、化学肥料も農薬も使用せずに育て上げるのは至難の技。よっぽど強くて丈夫な茶の樹を育てなければできません。 セルロースがしっかりしていると害虫被害に遭いにくくなります。

農薬を使わない分セルロースの育成も大事なことなのです。それができているからこその金色透明の玉露「すいめい」。

いよいよ2018年産が仕上がって参りました!



2018年05月06日
りょうごうちの有機茶園。お天気も良く今日は一家でお茶刈りです。

4人で効率良く作業を進めています。親父の光雄さんと長男はお茶刈りの係り。

長男のお嫁さんはお茶刈り機で刈られた茶の葉が入る袋を持つ係り。

お母さんはお茶刈り機からはずした袋(収穫された生葉が入っています)をトラックで回収する歩道まで運ぶ係。


孫のそら君は、湧水の水溜でヤゴを採って遊んでいました。


美しい新芽の茶畑。りょうごうちの有機茶園の新茶の収穫は始まったばかりです。

今年も山奥からおいしいお茶をお届します!

2018年04月30日

新茶のお茶刈りが始まっています!写真はほんやまの有機茶園。

午前中はお茶刈り。刈られた生葉を冷風コンテナに移したところ。


午後から茶工場を稼働させ、早速製茶です。 お天気も良くお茶刈り日よりですが、今年は一気に新芽が出そろいてんてこ舞いです。

忙しい新茶どきですが、気合が入るためか茶農家の皆さんはいつもより元気に見受けられます。

本日は雑誌の取材の撮影が入りました。山の上でドローンを飛ばして撮影していましたがどんな写真が撮れるのか楽しみです。


カメラマンが画面をのぞきながらドローンの操作をしています。

今どきの撮影は進化しているのですね。

お茶も進化を続けなければ・・・です! 頑張ります!

2018年04月24日
収穫前の茶畑です。
早く飲みたい新茶!でもその前にちょっと新芽を摘んで・・・。

名付けて「鯛の新芽蒸し」。塩、コショウして新芽と一緒に酒蒸しにします。

出来上がりはこんな感じです。

ポン酢でいただきます。やわらかい新芽の葉もおいしいですよ。

最近では地元の農産品売り場に新茶の葉っぱが売られています。「天ぷらに!」と書かれていますが、こんなおご馳走もアリなんです。

当会の葉っぱは有機栽培ですから食べても安心。茶どころならではのお楽しみです。





2018年04月17日
手摘みをした新芽です。丁寧に良い芽だけを摘みました。きれいです!

この日は手揉み茶用のお茶の手摘み。手揉みのお茶は「自然仕立て」という特別な栽培方法で育てます。茶の樹を自然に伸ばし芽数を少なく育てる高級な栽培方法です。
芽数が少ない分、味も香りも凝縮されたような内容の濃い生葉ができます。


朝6:00から12:30まで4~5人で摘み7キロほどしか生葉を収穫できませんでした。年々、摘み手さんが少なくなる中、摘み手を確保できない日もあります。この日は手揉み仲間が集まり少人数でお茶摘みとなりました。

昼食後から、生葉を蒸し始めました。手揉み用のお茶は「まんぱち」という蒸し器で蒸します。

蒸し始めてから香りが変わったところで(この日は18秒)一度フタを開けて生葉をかきまわし、またフタをして20秒ほどで蒸し終わり。蒸した生葉は冷却します。

それから、この日に手揉みを行う生葉と、冷凍保管しておく生葉に分けました。

さて、ほいろを使い手揉み開始です。

この日は中上げという段階まで仕上げて終了。早朝の手摘みから12時間半、ずっと立ち仕事で体力と集中力も限界。

今週はこのような手揉み茶用の原料葉作り。来週あたりから一部お茶刈りが始まりそうです。
2018年04月09日
写真はほんやまの有機茶園。4/8の新芽の様子です。

今年は桜が早かったので、新茶も早く迎えている地域産地が多いようですが、ほんやまの茶園はほぼ例年なみ。順調に新芽が息吹いています。

この時期は天候が気になります。あたたかい日が続いていますが、冷え込む日があったりすると遅霜に遭わないか心配になります。

収穫の直前には雨が気になります。直前に雨が続くと香りや味わいが薄くなってしまうのです。それに、ほんやまの茶園では雨の翌日には茶畑に入らないという土壌管理をしています。

やきもきしながらも、やはり新茶の収穫は楽しみです。新茶シーズンの茶農家の皆さんの気合はすごいですよ!栽培からの一貫生産の自園茶ですから、朝からお茶を刈り、夕方から夜中まで茶工場でお茶を揉むような日が連日です。

無理をしないでね!と言いたいところですが、無理をしてでも適期に摘採して良いお茶を作りたいと思ってしまうし、無理をしてでも品質重視!と頑張ってもらうしかありません。

近々、新茶の紹介をUPします。どうぞお楽しみに!

2018年03月28日

30gの粉末煎茶商品ができました!
※お求めはコチラ

 横9cm×縦14.5cmの携帯しやすいサイズです。

緑茶は食あたりを防いでくれたり、ウイルスから守ってくれたり、解毒作用もありますから旅行中こそ体調を整えるお友におすすめです。

粉末煎茶はまるごといただくことでクロロフィルや食物繊維、不溶性のビタミンAやEも摂取できますから、外食続きの旅行中の味方。

ミネラルウォーターに粉末煎茶を入れてシャカシャカ振れば、体を守るお茶の出来上がり。

煎茶には血管の老化を防ぐエピガロカテキンガレートが豊富に含まれています。粉末でまるごといただくことで効率良く摂取できるとテレビで紹介され注目を集めました。

茶農家の皆さんは普段は急須でいれたお茶を飲んでいますが、出張や旅行には粉末煎茶を持ち歩いています。


いつでもどこでも緑茶です!

※お求めはコチラ

2018年02月17日

花粉症でお悩みの方に「べにふうき緑茶」がおすすめです。

今年は気象の影響で花粉の飛散開始が遅れていますが、神奈川や西日本の一部でスギ花粉の飛散開始。いよいよ花粉シーズンのスタート。

2月下旬から3月にかけては東日本や西日本では平年並みか高くなる予想のため、北陸でも飛散開始となる見込み。

ぜひおいしい「べにふうき緑茶」で花粉症対策を!

お客様からは「薬を飲まなくてすむので助かっている」という声もいただいております。

効果には個人差があるようですが、自然のお茶で改善できるならこんなにうれしいことはありません。

有機栽培だから安心。試してみる価値があると思います!

当会の「べにふうき緑茶」で効果を感じられましたら、メールをいただけるとうれしいです!

どのように飲まれていたかなどぜひ教えてください。

お求めはコチラからどうぞ!

2018年02月12日
医師が実践しているインフルエンザ対策がテレビで放映され、茶農家の奥さんとその内容で盛り上がりました。

私たちが以前から行っている方法が紹介されていたからです。

それは、緑茶を飲むこと!カテキンが豊富ですから煎茶がおすすめです。

昔から「風邪の予防に緑茶」と言われてきましたが、お茶のカテキンには抗ウイルス作用があり、インフルエンザにも有効であることがわかっています。

テレビ番組での医師の話しによると、「インフルエンザウイルスはのどの粘膜などに付着するため、カテキンを含んだお茶を飲むことで、ウイルスの増殖を抑え、胃に運ばれ胃酸によって死滅する」とのことでした。

この医師は患者の診察が終わるたびにお茶を飲んでいるそうですが、なるほど!納得です。

私たちが皆さんにおすすめしたいのは外出時にもお茶を持ち歩き、時おり「グビっ」と飲むことです!

バスの中、電車の中でも時おり「グビっ」と飲めば風邪やインフルエンザ対策に有効です。

茶殻はうがいに利用しましょう。出がらしでいれたお茶で十分に効果があります。

アメリカの栄養学専門誌「ジャーナル オブ ニュートリューション」では、1日2杯緑茶を飲むとインフルエンザの発症率が38%、1日3~5杯の緑茶を飲めば同発症率が46%減少するという結果が発表されたそうです。

おいしいお茶を毎日飲んで、インフルエンザ予防に努めましょう。
2018年02月05日
先日農水省で開催された「茶の有機栽培促進会議」より。

有機茶の生産に取り組む茶園が有機茶栽培の難しさを伝えていました。

まずは、何と言ってもコストがかかること!有機肥料の高騰に加え、手間ひまがかかりますから有機茶の栽培はとてもコストがかかります。

思っているほど利益も出ないので、有機茶づくりは簡単に進められるものではない、というご意見でした。

全くその通りです。

有機栽培に取り組む別の茶園からは、有機茶生産を行う上での障害がたくさん挙げられました。

●異常気象への対応の難しさ。●雑草や落ち葉対策●鳥獣被害の増大(スズメバチやマムシは命にかかわる)●有機農業を行う上での行政側からの多大な負担●有機肥料の資材不足●有機栽培技術の取得困難●茶製造の設備、維持、操業、更新に多大な費用のリスク●有機農業推進法と有機農業現場の矛盾・・・などなど障害はキリが無いほどです。

現在、日本の有機茶は総生産量の約3%。まだまだごくわずか、有機農業推進法を示す行政と生産現場の間には矛盾ばかりを感じます。

改めて、自力で安全なお茶の世界を築いてきた当会の努力と姿勢を支持してくださる消費者の皆様に心より感謝申し上げます。

大変ですがやりがいのある有機茶づくり。これからもおいしいお茶をお届けして参ります。

2018年01月28日

1/26農水省の講堂で行われた「茶の有機栽培促進会議」。

多くの茶業者が集まりました。
残念ながら日本茶の国内需要は低下していますが、海外輸出は伸びています。EUでも日本茶の輸出量は増加。しかしEUは残留農薬基準が厳しく、日本茶業界としてはそれに対応しきれていないのが現状です。

日本の厚労省が定める「残留農薬」の数値は、EU基準の残留農薬検査では残留農薬がたくさん検出されてしまうほど日本のお茶の基準値は設定が甘いことをご存知でしょうか。

ですから日本茶の輸出拡大に向けて、EU基準をクリアできる有機栽培茶の生産が重要であると、このような有機栽培促進会議が開催されているわけです。

配布された資料の中から、まずはお茶の情勢についてご紹介したいと思います。

お茶の生産動向
栽培面積は緩やかに減少。生産量については近年は8万トンで推移。茶農家の経営面積は規模拡大が進んでいる。茶農家の数は減少。

平成27年の農家数は、平成12年の53,687軒の4割以下の20,144軒に減少。半分以上が茶農家をやめてしまっています。

お茶の輸出入の動向
お茶の輸出量はアメリカを中心に10年回で約3倍に増加。平成29年度の輸出額は前年度比で26%増加。EU向け輸出量は5年間で2倍以上に増加。

現在、有機認証茶は日本茶の国内総生産量の約3%です。農水省では有機栽培への転換を支援するための助成などを強化していく方針です。

是非、日本茶全体が安全な有機栽培へ向かうことを願う次第ですが、私たちのように長年有機認証料を負担してきた農業者への支援も考えて欲しいと思うところでした。

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